心に残っている先生
心に残っている学校の先生はいますか?
どんな人でも、お世話になった先生や、好きな先生、嫌いな先生、思い出したくもない先生のうち一人は心の中に思い浮かぶのではと思います。
今回は、そのすべてが当てはまる、高校時代に僕が出会った先生について書こうと思います。
彼は高齢のおじいちゃん先生といった感じだったけど、元気で英語についてはすごく詳しく能力が高い人だった。さらに彼は国際人で世界中に友人がいる、というようなことを話していた。もう一つ、彼のわかりやすい特徴が非常にリベラルだったこと。
正直、僕の記憶が間違っている部分もあるとは思うけれど自分の覚えている範囲で書いていこうと思う。
高校一年生の時に初めて彼と出会い、授業を受け始めた。
最初の授業で「君たちと出会えたことをうれしく思います」といっていたのをよく覚えてる。とにかく、彼は若者に対して理解が深いというか、いろいろな意見や視点を取り入れていて、さらにリベラルで国際人だという印象を持った。
同級生の多くは彼のことが好きだったというか人気のある先生だった。
宿題を出さないというのも彼が人気だった理由だったかもしれない。
ぼくは本当にお世話になった。英作文を添削してもらったことが多くあって、英作文はそこそこかけるようになったと思う。駿台でも英作文ぐらいは高い評価を受けていた。勉強面では僕のことを高く評価してくれたというか賢いと言ってくれた。
その反面、彼は教育だという面目で僕に辛辣な言葉を浴びせかけてきたことがあった。
彼は僕を同●地区出身者だと思っていた。(実際はちがう)(わからない人は
法務省:主な人権課題 (moj.go.jp) このホームページの5番を見るとわかります)
職員室に質問に行ったときに、僕が同●地区出身者だから大学に行っても就職がないとか、今すぐ自殺しろとか、人間以下だとかそういった聞くに堪えない、差別することを目的とした発言を繰り返してきた。最終的に大喧嘩になり職員室を出たのを覚えてる。
あと彼は僕が、アダルトチルドレンだと思っていて、それを繰り返し言ってきたのをよく覚えてる。(アダルトチルドレンの意味は分からないかもしれないけど、簡単には心にトラウマのある人といっていいかもしれない。有名人ではビルクリントン大統領がいる。)
追記)三浦春馬もアダルトチルドレンだったという話がサイトであった(真偽不明)
これについては実際自分はアダルトチルドレンだったと思う。家庭環境が悪く、心理的にダメージを与えられた状態で育ってきたし高校生の時はかなりアダルトチルドレンのレベルが重度だったと思う。彼に言われたことで初めて自分は気が付いたし、少しづつでも治すことができたので生きていくのが少しづつ楽になったので先生には感謝している…。
僕は彼は被差別民だったんだろうと思う。彼はこの歌を葬式でかけると言っていた。
この歌を紹介するときに、自分の境遇と似ていると言っていたのをよく覚えている。
彼はひっくり返す。という言葉や行為に魅力感じているような部分も垣間見えていた。
ひっくり返すというのは一言でいうと革命のことだと思う。
高校二年生の時に彼によって、アンクル・トムの小屋 - Wikipediaという本をクラス全員が英語で読まされていた
内容は、アメリカの黒人奴隷の話で非常に劣悪な環境で育つ黒人のこどもの話だったと思う。 最近知って、驚いた事実がこの本がレーニンの愛読書だということ。
彼は共産党に票を入れていたけど、失望して止めたというようなことを言っていたし、共産主義にある程度親近感を持っているんだというのは伝わってきた。
けれど、生徒に告知もせずに教材としてレーニンの愛読書を読ませていたということには僕はかなり驚いた。
ほかには学歴に頼って生きていくのはだめだと言っていたのをよく覚えてる。
これはいまいち自分の中でよくわからない言葉になっている。
東大生の友人や、有名大学に通う友人が多くいるけど、彼らは実際に優秀だし、その、
学歴に頼って生きていくのは正しいと思うけど何が違うんだろうか。
最後に、予想にはなってしまうけれど、彼は暗い人生を歩んだんだろうなと思う。僕は彼は、差別を受けて生きてきたんだと予想している。だからこそひっくり返すとかそんなバカげたことが好きになったんだろうと思う。僕は彼のように暗い人生ではなく、明るい人生を歩みたいと思う。
僕は彼が好きだ。
僕に対して、厳しい言葉や、人の心に土足で入るような言動を繰り返してきたけど、本当に賢く暖かくて、愛のある人だったと思う。
家族を大切にしなさいと繰り返し言われた。人と人とのかかわりを大切にしましょうとも言われた。
僕は、家族や友人や一回でもかかわった人を大切にして、人との出会いを大切にして生きていこうと思う。
彼のおかげで僕は成長できたと思う。
一つ目に、アダルトチルドレンから少しづつ脱却できていること。
二つ目に、家族や友人、人間関係の大切さを学んだこと。
一人じゃ生きていけないし、いいことや悪いことを言ったり、助けたり、攻撃したりしながら、生きていく必要があると学んだ。
三つ目に、社会には差別が蔓延しているということ。さらに差別は必ずしも悪いわけではないということ。彼をきっかけとして、差別というものについてよく考えることができたと思う。結論は出ていないけど、差別ということに対して向き合い方が少しはわかるようになった気がする。
ありがとう、先生。